私のクリニック選びの結果

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で挙げた条件を元にクリニックを探して、最終的に3件まで候補を絞りました。

  • A医院
    ◎日本矯正歯科学会専門医
    ◎顎変形症・口唇口蓋裂の治療もやっている
    ◎検査にデジタルレントゲン・歯科用CT(AUGE)使用
    相談料3000
    検査料5万もしくは7
    診察7000
    20万~60(矯正装置ごとの値段は行ってみないとわからない)
    調整料月5000
    ◎家から一番近い、歩いてでも行ける
    ◯信頼できそう
    ◯価格が良心的
    デメリット
    △一般歯科との提携は?→紹介状で対応

  • B歯科

    ◎日本矯正歯科学会専門医
    ◎顎変形症・口唇口蓋裂の治療もやっている
    ◎矯正専門衛生士がいる
    ◎レントゲンに3DX線CT装置を使用

    初診・相談料2000円
    ハーフクリア(上の歯は透明な装置 下の歯は金属の装置)57万~67万
    検査料6万円
    処置料2000~5000円

    メリット
    ◯求める条件に一番近い
    ◯価格が良心的
    ◯診療時間が長い
    デメリット
    ×家から遠い、通いにくい(電車で1時間)
    ×専門医が一人のほかは、認定医がいない(日本矯正歯科学会員2)
    △小児歯科も併設しているため、予約がとりにくそう
    △一般歯科との提携はあるか?

  • Cクリニック(歯科・矯正歯科)

    ◎レントゲンにセファロを使用
    ◎一般歯科が併設されているので総合的な治療が可能
    ◯日本矯正歯科学会の認定医2(ただし若いドクターが多い)

    初診カウンセリング無料
    検査料3万円
    メタルブラケット40
    クリアブラケット60
    ハーフクリア50
    ハーフリンガル75
    診断料・分析料3万円(矯正開始時に総額から差し引かれる)
    抜歯15000

    メリット
    ◎一般歯科が併設されているので治療が楽
    ◎費用が安く、わかりやすい
    ◯日曜も診療している
    ◯立地が便利
    デメリット
    ×口コミが信頼できない

 

どこにしてもいいし、どこに決めても一長一短あるなぁ…って感じでした。
ただ、第一条件が「家から通いやすいこと」だったので、B歯科はこの中で最初に候補から外しました。

残りのA医院とCクリニック、両方のカウンセリングに行ってみてからお世話になる方を決めよう、と思いまずは専門医と認定医の両方がいるA医院に向かいました。

 

矯正歯科のクリニック選びについて

歯列矯正を始めるにあたって、クリニックについてはかなり時間をかけてリサーチしました。
学生の身で、ありがたいことに矯正の費用は両親に出してもらえることになったので、少しでも費用は安く・だけど技術も結果も信頼のおけるクリニックで行いたかったからです。
今までろくに歯医者に通ったこともなく、当たり前ですが歯科に関する知識もほぼゼロだったので時間かかりました。
調べまくった結果、素人調べにはなりますが結構な量のレポート(?)ができたのでブログ上でも簡単にまとめておこうと思います
(専門用語等の誤用や誤認がありましたらコメント欄で教えていただけるとありがたいです…)。

 


1.歯科の種類

まず一口に「歯科」と言っても、一般歯科・小児歯科・矯正歯科・審美歯科 などなどがあります。ここで「口元の見た目を変える治療」に関わってくるのは矯正歯科と審美歯科です(口腔外科はまた別ジャンルになるのでここでは省きます)

この2つの違いを一言で説明すると、

健康な歯を活かして、時間をかけて口元のバランスを骨格も含めて整える」のが矯正歯科
歯の形や色を変えて、短期間で見た目をきれいにする」のが審美歯科

となります。
どちらを選ぶかは目的や費用・かけられる時間によって人それぞれです。基本的に審美歯科の治療では保険が効かないものが多いので費用は高額になります。
私は顎の骨格を含めた口元の矯正がしたかったので、審美歯科は最初から選択肢には入れませんでした。

さて、矯正歯科を標榜しているクリニックにも2つ種類があります。
矯正歯科専門のクリニックと、歯科・矯正歯科の2つです。前者は◯◯矯正歯科といった名前でやってるところが多いみたいです。両者の違い、メリット・デメリットを簡単にまとめてみました。

  • 矯正歯科専門
    ◯大学病院の矯正科で専門的な教育を受けている先生がいる
    日本矯正歯科学会の専門医がいるのはほとんどが矯正歯科専門クリニック
    ×虫歯や入れ歯や歯周病の治療はやっていない
  • 歯科・矯正歯科
    ・最近増えてきた形態で、一般歯科と矯正歯科が一緒になっている
    ◯矯正治療だけではなく虫歯や歯周病の治療など総合的に診てもらえる
    ◯2箇所に通院する必要が無いので、時間と費用の節約になる(駅前など、立地が良いクリニックが多い)
    ×予約が取りにくい
  • 一般歯科(オマケ)
    ×矯正治療に特化していないので、詳しい先生やスタッフがいない
    ×矯正ドクターがいたとしても、予約が取りにくい

矯正歯科専門のクリニックは、症状にもよりますが比較的費用が安価なクリニックが多く、日本矯正歯科学会の専門医がいることが多いので技術が確かだという点が大きなメリットです。ただし、矯正を始める前に外部の一般歯科で虫歯や親知らずの治療を行う必要があり、またクリニックの場所も都心部からは少し離れているところが多いです。

その点、歯科・矯正歯科は同じ建物の中に一般歯科も矯正歯科も構えているので、虫歯等の治療が終わった後スムーズに矯正に移行することが出来るのが大きなメリットです。また、忙しい方にとっては駅チカで通院時間を節約できるのも便利だと思います。ここもケースバイケースで選ぶといいかなーと思います。
(一般歯科、いわゆる町の歯医者さんで矯正歯科も一応やってますよ〜 的な所はやめといたほうがいいと思ったのは一番下に示した理由のとおりです)

 

 こうして条件を見てみると歯科・矯正歯科のほうが何かと良さそうに見えますね。
しかし矯正歯科専門のクリニックの最大にして最高の利点、それが日本矯正歯科学会の専門医在籍数が圧倒的に多いというところです。

 

2.日本矯正歯科学会とは

以下、日本臨床矯正歯科医会のHPより引用

・認定医・専門医について
 日本には歯科医師が約10万人いますが、その中で様々な形で矯正歯科治療を行っている歯科医は約3万人います(厚生労働省資料より)。しかしながら全国の歯科大学の矯正歯科講座あるいは医局で何らかの専門教育と研修を受けた歯科医師が中心に所属している日本矯正歯科学会の会員は約6000名です。その中でも3~5年間の教育と研修を終了し、専門知識と診療技術の資格試験をパスして認定された日本矯正歯科学会認定医は約2500名です。
 そしてさらに認定医の中でも高いレベルの資格認定を受けた約300名の日本矯正歯科学会専門医がいます。矯正歯科医の受けた教育また研修の面からは、上記の日本矯正歯科学会認定医(全国に約2500名)が専門知識や診療技術の面から、適切で信頼できる矯正歯科医と考えることができるでしょう。

 要するに
矯正歯科の腕がめっちゃいい歯科医は必ず日本矯正歯科学会ってところの試験を受けて、合格しているよ(でも数はめっちゃ少ないよ!)」ってことです。 
さらに試験に合格したお医者さんの中にもランクがあって、

  • 認定医最も基本的な資格
    5年以上の矯正歯科研修を修了している
    ・矯正歯科に関する報告を学術誌に発表している
  • 専門医治療技術の優秀さを証明する資格
    ・認定医の資格を持っている
    10種類の課題症例を自分で治療し、合格している
    ・過去10年以内に学術誌か学術集会において矯正歯科に関する発表をしている
  • 指導医専門医で尚且つ大学などで医師に指導ができる資格

したがって、矯正という診療科目に着目した場合の歯科医の序列としては
専門医≒指導医>認定医>日本矯正歯科学会員>その他の歯科医師
となります。

認定医だけなら歯科・矯正歯科でも擁しているクリニックは結構多いです。しかし専門医になると一気に数が減ります。
ほとんどの専門医は個人で矯正専門クリニックを開院しており、そこのスタッフにも認定医もしくは日本矯正歯科学会員がいることが多いです。
もちろん専門医がいる矯正専門クリニックを選んだとしても、必ず専門医に診てもらえるとは限りません。専門医を主治医として求める患者が多いのに対し専門医は多くのクリニックに1人しかいないからです(そうじゃないところもあるのかもしれませんが…)。しかし治療方針を決めるにあたって、主治医が専門医の意見や協力を仰ぐことができるというのは患者にとっても心強いことではないかと思います。

もちろん前述したように歯科・矯正歯科でも認定医ならいらっしゃるところは探せば結構多いです。口元の矯正が比較的簡単に済みそうな方なら、専門医・認定医がいることを第一条件にしなくてもいい場合もあるでしょう。

利便性・費用・医師との相性・そして何より自分がどういう風に口元を矯正していきたいのか これらをトータルで考えてクリニックを決定する必要があります。


3.クリニックの選び方

以下は私がクリニックを選ぶときに基準にしていた条件たちです。
長いので箇条書きです〜

  • 日本矯正歯科学会の専門医、もしくは認定医がいる
  • 顎変形症や口唇・口蓋裂の患者さんの治療を行っているか、あるいは適切な対応ができる
  • 矯正歯科治療専門の歯科医が常勤している
  • 矯正歯科治療専門の歯科衛生士がいる
  • リスクを説明してくれる
    (う蝕、歯肉炎、歯周病 治療期間の延長 歯根吸収の発現 歯肉退縮など)
  • メリット・デメリットをきちんと説明してくれる
  • 検査をきちんと行っている
    (口腔内写真・顔貌写真・頭部X線規格写真(セファロ←3Dのレントゲン)・パノラマX線写真・歯型等)
  • ひとつの治療法にこだわらない
  • 見た目だけでなく咬み合わせも重視した治療をしてくれる
  • 認定医・専門医自身が治療してくれる
  • 診療日の制限が少ない(矯正歯科医が常勤している)
  • 一般歯科の提携先が確保されている
  • 家から近い・通いやすい
  • 費用について納得いく説明をしてくれる 

 

いろいろありますし、どれも妥協したくない条件でしたが、一番重要視したのは結局下の2つでした。
矯正って、絶対やらなきゃ死ぬわけでもないのに高いお金を払って痛い思いを何年もしなきゃいけない、自己満足でしかないのにものすごくしんどくてリスクが大きい医療行為だと思います。だからこそ何かあったときにすぐに駆け込めるクリニックが良いな、という結論に至りました。具体的には家から片道1時間以内! 近ければ近いほどいいと思ってます。

それ以外の条件を吟味するにあたって参考にしたのは以下のサイトです。

矯正歯科専門開業医の団体~日本臨床矯正歯科医会:Trend Watch - トレンドウォッチ-

【ドクターに訊くQ&A】矯正歯科医院の選び方│【100症例の信頼】JSO 日本歯科矯正専門医学会

日本矯正歯科学会専門医/指導医/認定医の選び方/選択基準/

 

歯列矯正始めました

物心ついた時からブスとして生きてきて、最もコンプレックスだった下品にしゃくれた口元を治すために歯列矯正をすることにしました。

このブログは、矯正歯科にて顎変形症の診断を受けた22歳の大学生が、保険適用で行なう歯列矯正 及び 外科手術・それに伴う歯の治療の経過を記録するものです。

いろいろあって学生ニートの身なので、とりあえず就活始まるまでの暇な間はマメに記録していきたいなあ。
全ての治療が終わるまで最低2年はかかる見通しなので、気楽な備忘録的なノリで書いていきます。

クリニック名とか書いても大丈夫なのかなあ